ストーリー
 1870年頃のベルギー・フランダース地方に、絵を描くのが得意な少年ネロと祖父ジェハンが貧しいながらも人々の好意に助けられながら暮らしていた。 ある日、ネロは金物屋の主人に捨てられた荷車引きの犬パトラッシュを道端で助け、家に連れて帰り一緒に暮らすことにする。 元気になったパトラッシュは牛乳運びの仕事を手伝い、いつもネロと一緒に過ごすようになった。 しかしジェハンは無理がたたり亡くなってしまい、ネロはたった一人きりになってしまう。 貧しいネロに世間の風当たりは厳しく、願いだった絵のコンクールにも落選してしまい、とうとうネロはパトラッシュと訪れた教会のルーベンスの絵の前で静かに天に召されていくのだった。
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 イタリアの港町ジェノバに住む少年マルコは、両親と鉄道学校に通う兄とともに慎ましく暮らしていたが、生活は日増しに苦しくなり、とうとう母がアルゼンチンへと出稼ぎに行くことになる。寂しさをこらえ見送るマルコだったが、やがて母アンナからの便りが途絶えてしまう。母を捜しに行きたいというマルコの固い決意に父もとうとう旅立ちを許し、マルコの長く苦しい旅が始まるのだった。マルコは持ち前の明るく元気な性格でアルゼンチンでの様々な人との出会いや出来事を乗り越え、ついにトゥクマンの町で母アンナと再会する。
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 アメリカ・ウィスコンシン州のブレールスフォードに住むスターリングは、ある日ウェントワースの森の中で母親を失くしたばかりのかわいらしいあらいぐまの赤ちゃんを拾う。動物好きなスターリングは、その日からあらいぐまをラスカルと名づけて育てることにした。ラスカルは順調に成長しいつもスターリングと一緒に過ごしていたが、ある日とうもろこしの味を覚えたせいで、毎晩のように畑を荒らすようになってしまう。このことから、スターリングは自然の動物との共存の難しさを知り、また父ウィラードの事業の失敗や母エリザベスの死などの出来事を経験して少しずつ大人へと成長していく。そして、スターリングはラスカルを深い森に返し、自分も友人たちに別れを告げてふるさとを後にするのだった。
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 父を亡くし、旅の途中で母も失ったペリーヌは、フランス・マロクールで織物工場を経営する祖父ビルフランの元に身を寄せようと旅を続けていた。しかしペリーヌは、祖父が優しさやいたわりを知らない孤独で冷徹な人間であることを知る。オーレリィと名を変えマロクールでの生活を始めたペリーヌは、ビルフランに通訳の才能を認められ、孫であることを知らせないまま秘書を務めることに。やがてビルフランは、ペリーヌの優しい心に触れていくうちに人を思いやる心を持つようになる。そして冬のある日、ペリーヌはついにオーレリィでなく、本当の孫として祖父と再会を果たすのだった。
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 カナダのプリンスエドワード島のグリーン・ゲイブルズに住むマシュウとマリラの兄妹は、孤児院から働き手の男の子を引き取ろうとしたが、手違いで空想好きな赤毛の女の子アンがやって来た。 始めはアンを孤児院へ戻そうとしたマリラたちだが、アンと話しをするうちに彼女を引き取ることを決める。 グリーン・ゲイブルズでの生活や、親友ダイアナや同級生ギルバートたちと過ごす学校生活の中で、失敗を繰り返しながらもアンは聡明な女性に成長していく。 成長したアンはクィーン学院を優秀な成績で卒業するが、マシュウの突然の死や老いたマリラのために大学進学をあきらめる。 ギルバートの計らいでアヴォンリーの学校教師になったアンは、長年反目しあってきたギルバートととうとう友人となるのだった。
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 ミシシッピー川のほとりでポリーおばさんの世話になっているトム。 わんぱくでイタズラ好きのトムには、ポリーおばさんだけでなく村中の人振り回されてしまいます。 溺れ死んだと思われた自分のお葬式に登場したり、殺人事件を目撃して裁判で証言したり・・・ トムは親友ハックと共に数々の事件を巻き起こしますが、持ち前の正義感と明るさゆえに村の人気者でもありました。 ある日洞窟探険に出かけたトムが出会ったのは・・・殺人犯インジャン・ジョー! 絶体絶命かと思ったそのとき、保安官の登場でトムは九死に一生を得ます。 そして懲りないトムはハックを誘い、インジャンの隠した金貨を探し当てて大金持ちとなったのでした。
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 スイス・ベルンの街で開業医をしているロビンソン一家は、医師不足が深刻化しているオーストラリアへの移住を決意する。しかし、まもなく船旅が終わろうというオーストラリア目前で、船が嵐に巻き込まれて難破し、一家は無人島へと辿り着いた。船もなく脱出できない一家は、不安で一杯の中、力を合わせて無人島での生活を始める。家族全員で協力して木の上に家を作ったり、塩や砂糖、燃料も自分たちで作ったり、いつか帰れることを信じての無人島の暮らしはフローネたち子供には楽しいものでもあった。同じく島に流れ着いた船乗りのモートンやタムタムたちと共に、やがて島の火山の噴火から逃れるため脱出を決意する。そしてとうとうオーストラリアへと到着するのだった。
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 イギリスに住むポップル一家の三女ルーシーは、動物好きの明るい少女。一家は、自分たちの農場を手に入れるため、はるかオーストラリアへの移住を決意する。 しかし、オーストラリアでの生活は楽なことばかりではなく、一家の生活はだんだんと苦しいものになっていった。そんなある日、ルーシーはアデレード橋の上で暴れ馬の事故に巻き込まれ偶然通りかかったプリンストン氏に介抱された。 何も思い出せないルーシーは、そのままプリンストン家の世話になって過ごすが、やがて記憶が戻り、無事に家族と再会を果たす。 そしてプリンストン家の好意により、一家はとうとう自分たちの農場を手に入れることができた。
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 スイス・ロシニエール村に住む貧しい農家の娘アンネットと、幼なじみで親友でもあるルシエン。おてんばなアンネットは幼い弟ダニーの面倒をみながら、体の悪い母親を助けて家族で仲良く暮らしていた。ある日アンネットの飼うオコジョのクラウスがルシエンの木彫りを壊してしまい、怒ったルシエンはクラウスを谷底に投げ捨ててしまう。そのとき、クラウスを助けようとしたアンネットの弟ダニーも谷底に落ち、歩けない体に。それ以来アンネットはルシエンに辛くあたるが、やがてルシエンが連れてきた医者ギベットのおかげで、ダニーは再び歩けるようになり、二人はようやく幸せと友情を取り戻す。
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 フィンランドの祖父母の家で暮らす少女カトリ。幼くして父を亡くし、母サラもドイツに出稼ぎに出たまま音信不通となっていた。祖父母の家計は日増しに悪化し、生活は苦しくなるばかり。カトリは、家計を助けるため自ら働きに出ることになり、ライッコラ屋敷で家畜の世話を、クウセラ屋敷で主人ロッタと息子クラウスの身の回りの世話をしていた。ある日、ロッタが故郷トゥルクに帰ることになり一緒についていったカトリは、ロッタの計らいで学校に行かせてもらえるようになり幸せな生活を送る。そこに母サラがこの街の病院に入院しているという連絡が入る。そして離れ離れだった母と子は6年ぶりの再会を果たすのだった。
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 インドからロンドンの女学院に転入してきたセーラは、ダイヤモンドの発掘事業を手がける父を持つ裕福な少女だったが、父の突然の死により身寄りをな くしてしまう。学院で特別待遇を受けていたセーラの生活は一変し、メイドと して屋根裏部屋に追いやられてしまう。過酷な労働といじめに耐える日々が続 くが、セーラを慕う少女ベッキーや町の少年ピーターの助けもあり、健気に暮 らしていた。やがて、死んだ父の親友であり、その娘のセーラを探していたク リスフォード氏と出会い、セーラは幸福な暮らしを取り戻すのである。
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 アメリカ西部に住んでいたポリアンナは、ある日牧師の父ジョンを亡くし、ベルディングスビルに住む叔母パレーのもとに引き取られた。ポリアンナは、ジョンから学んだ「よかったさがし」をしながら、周囲の人たちと打ち解けあっていく。しかし、ポリアンナは思いがけない事故にあってしまい、歩けない体となってしまう。そんなポリアンナをなんとか助けたいと願うみんなの努力により、とうとうボストンにいるエームス博士の手術を受けられることになった。そして手術は成功し、再び歩けるようになったポリアンナは、自らの幸せを切り開いていく。
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 南北戦争によって国が揺れ動く時代、アメリカのゲティスバーグに住むマーチ一家の母と4人の娘のメグ、ジョオ、ベス、エイミーは、北軍に従軍する父の留守を守って暮らしていた。しかし戦火で家を失い、一家はニューコードに住むマーサおばさまを頼って引っ越すことになる。新しい家での慎ましくも楽しい暮らしとともに、隣に住むローレンス家と家族ぐるみで付き合いが始まる。やがて南北戦争が終わり、父フレデリックが家族の元に帰って来る。そして時が経ち、メグは結婚、ジョオは小説家を目指してニューヨークへと旅立ち、姉妹はそれぞれの新しい人生に歩みだすのだった。
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 ニューヨークで父母と楽しく暮らすセディは、野球が好きな明るい少年。父 ジェイムズは新聞記者をしていたが、実はイギリスの貴族・ドリンコート伯爵 の次男であった。ある日ジェイムズの兄が急死し、続いてジェイムズまでもが 病気に倒れ亡くなってしまう。そして、ドリンコート家の唯一の後継者となっ たセディはイギリスに渡ることになるが、祖父ドリンコート伯爵はセディの母 アニーの事を快く思っておらず、共に暮らすことを拒むのだった。母親と離れ ばなれになり、祖父と暮らすセディだが、持ち前の素直で優しい心で、孤独な 祖父の心を癒していく。その後セディは、伯爵の財産をねらうミンナの陰謀に 苦しめられるが、打ち破る。ついに正当な跡継ぎになり、母親とも一緒に暮ら せるようになるのだった。
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 20世紀のはじめ、ウェンディ、ジョン、マイケルが住むロンドンのダーリング家。おとぎの国ネバーランドに住む永遠の子ども・ピーターパンが忍び込み、子ども部屋で犬のナナに影を食いちぎられてしまう。そこで影を縫いつけてくれたお礼に、ピーターパンは3人をネバーランドに招待し、一緒にハラハラドキドキの冒険に飛び込んでいく。仲間たちと一緒にネバーランドの平和をかけ、力を合わせて悪者フック船長やダークネスたちとの戦いに勝利し、ウェンディたちはイギリスへと帰って行くのだった。
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 ジョングリア孤児院で育ったジュディ・アボットは、ジョン・スミス(あしながおじさん)と名乗る会った事もない紳士の援助で、名門リンカーン記念女学院へ進学することができた。ジュディは女学院で、ルームメイトのサリーやジュリアとともに、陰鬱な孤児院での生活と打って変わった素晴らしい日々を過ごす。やがて、ジュリアの叔父ジャーヴィスと恋に落ち彼から告白を受けるが、孤児院出身であることを隠している負い目からそれを拒絶してしまう。しかし自らの誤りに気付いたジュディは、卒業式の日にみんなの前で身の上を明らかにする。そして卒業後の約束の日、恩人“あしながおじさん”と対面したジュディは、彼がジャーヴィスであることを知り、とうとう幸せを掴むのだった。
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 妻を亡くし7人の子どもを育てるトラップ男爵一家に、子どもたちの家庭教師として修道女マリアがやってくる。明るく快活なマリアは当初厳格なトラップ男爵とぶつかるが、実の母のように触れ合うマリアを子どもたちはすぐに心から慕うようになる。やがてトラップ男爵もマリアに惹かれていき、とうとう婚約者と別れ、子どもたちの母として、そして妻としてマリアに結婚を申し込む。その後平和な時代が戦争の危機に向かう中、銀行の破産やナチス侵攻などの様々な危機を乗り越え、一家はオーストリア国民としての信念を貫くためにアメリカに亡命する。
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 イギリス統治領からの独立を間近に控えた1960年代初頭のケニア。イギリスの野生動物保護官の娘ジャッキーは、母親を亡くしたブッシュベイビーの 赤ん坊をマーフィと名付け育てることに。やがて家族でイギリスに戻ることが決まり、すっかりなついたマーフィも、輸出許可を得てイギリスへ連れて行くことにする。ところが、モンバサで船に乗ったところで許可証を紛失していることに気付き、 ジャッキーはマーフィを故郷の自然に帰そうと決意、一人船を降りる。 運良く再会できた父のかつての部下テンボに助けられ、苦難の旅をするジャッキー。 密猟者の追跡、猛獣との遭遇、毒矢を使うワランガ族の登場、山火事、近付いてくるサイクロン。旅のなかで許可証もジャッキーの手元に戻り、ついにマーフィとの別れがやってくる。
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 マーチ家の次女ジョーはベアとの結婚後、伯母からプラムフィールドの屋敷を受け継ぎ、“勉強と保護と愛情を必要とする少年達の楽しく家庭的な学校”を作る。そこへ“おてんばナン”と呼ばれる活発な少女がやってきた。ナンは来るなり学校の少年達と賑やかな騒動を起こすが、ジョーは活発だった自分の少女時代を思い、笑い声を上げるのだった。それからナンとプラムフィールドの子供たちの賑やかで楽しい生活が始まった。腕白小僧のトミー、バイオリン弾きのナット、ボストンからやって来た乱暴者のダン、悪賢いジャック。ジョー先生の暖かい指導を受け、ナンは学校の中心的存在となっていく。
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 ナナミは海洋学者の父親のスコットとその相棒のアルと三人で、海洋調査船ペペロンチーノ号に乗り伝説のヒカリクジラを探して世界中を駆け巡っている。メルビル財閥の娘シェリルやスコットのライバルであるGMCのルコント博士の息子トーマスもナナミたちの存在を知り、冒険を求めて船に乗り込んでくる。一方、大企業GMCもヒカリクジラを求めて調査を進めていた。航海を続けるナナミたちは、南極でとうとうヒカリクジラと遭遇するが、GMCに先に捕獲されてしまう。ナナミたちはヒカリクジラを助けるために奮闘し、やがて長い旅は終わりを迎えようとするのだった。
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 19世紀後半・イタリアの国境に近いスイスの小さな村で少年ロミオは、貧しくも家族で幸福に暮らしていた。しかし一家の畑を悪人の陰謀で失ってしまい、ロミオは家計を助けるために、自らを人買いに売りミラノへ煙突掃除夫としてやって来る。きつい煙突掃除の仕事や親方一家の辛い仕打ち、地元の不良少年団「狼団」との争いなど、ロミオにとって厳しい毎日が続くが、親方の娘アンジェレッタの励ましや親友アルフレド、煙突掃除の仲間たちと助け合って暮らしていく。そして仲間と共に「黒い兄弟」を結成し、強く友情を誓うのだった。
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 1930年代の半ば頃のイギリスにある炭鉱の町グリノール・ブリッジに住むジョンは、迷子の子犬ラッシ-を拾い育てることになる。 やがてジョンとラッシーは、鉱山の持ち主ラドリング公爵の孫娘プリシラと友達になり、楽しい日々を過ごしていた。しかし鉱山は石炭が取れなくなってしまい閉山が決定してしまう。ジョンは閉山を思い止まってもらおうとラドリングに直談判に行くが、引き換えにラッシーをスコットランドへ連れ去られてしまった。しかし、ジョンを恋しがるラッシーを哀れに思ったプリシラは、檻の鍵を開けてラッシーを解き放つ。自由になったラッシーの、ジョンの元へ帰る長い旅が始まるだった。
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 フランスの田舎町に住む少女レミは、ある日父親から自分が拾われた子だと知らされる。生活の苦しい父は悪者にそそのかされてレミを売ろうとする。しかし偶然レミの歌のうまさを知った旅芸人のヴィタリスに助けられ、レミは一緒に旅を出ることを決意したあるときトゥルーズの街でミリガンとアーサーの親子と出会うが、レミは彼らが本当の肉親と気付かないままに離れてパリに向かってしまう。その後ヴィタリスが病死してしまいレミは幾多の苦労を重ねるが、とうとうミリガン親子と再会し母娘であることが明かされ、新しい人生を歩みだすのだった。
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 幼いコゼットを連れた母・ファンティーヌは、村の宿屋ワーテルロー亭のテナルディエ夫婦にだまされ、愛する娘を預けて大きな工場のあるモントルイユ・シュル・メールの町へと更に働きに出ることを決断する。「いつか必ず迎えに来る」母の言葉を信じ、哀しみを堪えるコゼット。仕事を探すファンティーヌは、町の市長を務めている優しく親切な紳士マドレーヌに出会う。しかし、彼の本当の名はジャン・ヴァルジャンと言って、貧しい家族に与えるために一塊りのパンを盗んだことで投獄され脱獄を繰り返して19年間を刑務所で過ごした過去を持っていた。宿屋を営む強欲なテナルディエ夫婦に預けられたコゼットは、使用人として働かされるつらい毎日を送りますが、夫婦や宿の娘たちの仕打ちにも負けず、愛らしく力強く成長していく。文豪ヴィクトル・ユゴーの不朽の名作を、「少女コゼット」に視点を当てるという新たな切り口で現代によみがえらせた意欲作。
ストーリー
 20世紀の中ごろ、ギリシャにある小さなシミトラ村にポルフィとミーナという兄妹が暮らしていた。父親がアテネへ出稼ぎに出て留守をしている間、2人は母親のアネークを助け、親友の少年ザイミスや友達になったフクロウのアポロとともに、貧しいながらも平和な日々を送っていた。ポルフィには、父子で力を合わせて工場を盛り立て、いつか立派なガソリンスタンドを作る夢があった。ギリシャ神話や歌が大好きなミーナは、家族で見た映画に惹かれ女優に憧れていた。そんなある日、村を大きな地震が襲い、家族は離れ離れになってしまう。兄妹の大切な父と母はすでに帰らぬ人となっていた。心に大きな傷を負ったミーナは、ポルフィとはぐれてしまう。ポルフィもまた辛い現実に打ちひしがれていたが、いなくなったミーナを探すために、故郷の村を力強く旅立っていくのだった。青い空、青い海、光り輝くギリシャの村を始まりに、イタリア、フランス…大戦の悲劇を乗り越えて復興へと向かうヨーロッパの地を舞台に、1人の少年の苦難の旅を描く。
ストーリー
 カナダのノヴァスコシア州の田舎にあるボーリングブロークの町に生まれた小さな赤毛の少女アン・シャーリーは、生まれたばかりの時に両親を病で亡くしてしまう。孤児になったアンは、シャーリー家でお手伝いをしていたジョアンナ・トーマスに引き取られることになった。トーマス家にはジョアンナの他に、ご主人のバート、何かと意地悪な2人の男の子と赤ん坊、そしてアンを可愛がってくれる優しいお姉さんのエリーザが暮らしていた。一家は収入が少なく貧しい生活を強いられ、小さなアンも家の手伝いで働き詰めの毎日だったが、どんな時でも楽しくて独創的な想像をすることで、辛い日々を明るく過ごしていた。 美しいカナダの大自然を舞台に描かれる、「赤毛のアン」の新しい物語。